「川上切り」角川歴彦の大誤算

カドカワの筆頭株主は川上で、歴彦はその5分の1以下しか保有していないが、力は絶大。

2019年4月号 LIFE

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「将棋指しの歴彦さんらしい一手だと思いましたね」ネット業界の有望株と出版業界の異端児による経営統合から4年半、あのカドカワが窮地に追い込まれている。統合持ち株会社の社長を務めていたドワンゴ創業者の川上量生氏は辞任しヒラ取締役に降格、2019年3月期は売上高が期初計画に対し10%超も未達となり43億円の最終赤字に沈む見通しだ。

「YouTube」に完敗

冒頭の発言はKADOKAWA創業家出身の角川歴彦会長をよく知る関係者が思わず漏らしたもの。歴彦氏は若い頃、新進棋士奨励会に入会したほどの将棋の腕前。後に16世名人となる中原誠氏や永世棋聖となる故米長邦雄氏とも対局したことがあったという。川上氏の事実上の更迭は、さしずめ王将を守るためあえて大駒を切る乾坤一擲の強手といったところだろうか。KADOKAWAとドワンゴが経営統合を果たしたのは14年10月のことだ。当時、KADOKAWAは出版不況のご多分に漏れず ………

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