今や「自転車操業」千代田化工の傷口に塩

2019年4月号 BUSINESS

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千代田化工建設が第3四半期決算を発表した翌日の2月14日午後3時、本社11階のレクチャーホールに社員を集めて全社連絡会が開かれた。大勢の社員を前に神妙な面持ちの山東理二(まさじ)社長ら経営陣が姿を現し、会社の現状を説明した。こうしたミーティングを開かなければならないほど社員が動揺しているのは、米国で受注したキャメロンLNGプロジェクトで急激に採算が悪化、巨額の損失を計上したことで、会社の屋台骨が揺らいでいるためだ。山東社長が「キャメロンなどで追加コストが発生しており、赤字が止まらない」と話す姿を見て、社員はその当事者能力を疑っている。山東社長を中心としたキャメロン対策タスクチームを立ち上げたが、期間損益の悪化に歯止めがかからないのだ。第2四半期には962億円だった営業赤字は第3四半期に1077億円に拡大、連結純損失は同期195億円拡大し、1281億円の赤字にまで ………

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