失注を伏せ取引先企業を日本のファンドに売り、損害賠償訴訟。60%株主が前会長の実娘とは。
2019年4月号 GLOBAL
日本のプライベート・エクイティ(PE)ファンド、ニューホライズンキャピタル(会長・安東泰志、以下NHC)が、企業買収案件の売り手に対し損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。スマホ関連の技術を持つ中小企業を約20億円で買収したところ、資産査定(デューデリ)では隠されていた様々なリスクや失注が成約後に露見、適正情報開示義務違反などで訴えたのだ。しかも、ベテランのPEファンドマネジャーにババを引かせたのは、なんと韓国大手財閥のお嬢様だったとは……。NHCは2016年10月末、SPC(特別目的会社)を通じ、スマホなどのモバイル機器向けソフト開発のアキュートロジック株式会社(東京・西五反田)を19億5千万円で買収した。アキュート社はソニーでデジカメ「ハンディカム」などの開発をしていた増田孝が98年に創業。画像処理技術だけでなく、2000年代半ばには自社で業務用カメラを開発するなど ………
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