サバ缶「ブームの陰」に落とし穴

王様「ツナ缶」を抜き水産缶詰トップになったはいいけれど、漁獲・生産現場は不安だらけ。

2019年4月号 BUSINESS

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今年も3月8日、すなわち「サバ(38)の日」がやってきた。この日、養殖サバ事業を進める福井県小浜市ではブランド鯖「よっぱらいサバ」の試食会や講演会が、同じく福井県の鯖江市では「鯖の日 SABAEの日」と題するサバ料理のお披露目会があり、JR西日本は鳥取県などと連携し、寄生虫が付きにくいブランドサバ「お嬢サバ」の出荷を始めた。 各地でサバ・イベントが盛況なのは、サバに代表される青魚の食卓での人気が高まっているからだ。きっかけは2017年、テレビの特番でサバに豊富に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が動脈硬化の防止に効く、新陳代謝を活性化し美容と肌に良いなどと繰り返し放映されたことだという。「健康志向を強める高齢者の心に刺さった」とテレビ局幹部は言う。サバ商品のなかでも、最近はスーパーなどで手軽に安く買え、保存もきく「サバ缶」が ………

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