LIXIL2人の「女帝」跋扈

CEOに復帰した潮田洋一郎の私物化が止まらない。ワケあり女性幹部を重用、幹部の相次ぐ退職は、嫌気が差したからか。

2019年3月号 BUSINESS

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1月21日に日経ビジネス電子版が『スクープLIXILがMBO検討、日本脱出も』という記事を配信した。LIXILグループの最高経営責任者(CEO)に復帰した潮田洋一郎が、MBOで同社の東京証券取引所での上場を廃止、シンガポール証券取引所(SGX)で再上場を検討中という中身だ。本誌は2018年12月号『LIXIL潮田の逆噴射』でこのMBO計画を報じている。後追い記事を「スクープ」としたことはご愛敬として、これに東証が反応。同日の取引開始から約1時間、LIXILグループ株は売買停止になった。「一連の計画を検討すると取締役会で決議した」と書いたからだ。決議をしているのなら適時開示義務が発生するが、LIXILグループはそれをしていなかった。

海外出張は山梨の決裁事項

会社側が「取締役会での検討や決議の事実はない」というコメントを発表したため売買停止は解除されたが、勇み足をきっかけに同社と日経ビジネスの対立が激しくなって ………

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