菅官房長官に取り入った検察№2の昇進と思いきや「腹黒川の総長はない」との声がもっぱら。
2019年3月号 DEEP
安倍政権下で法務省の官房長、事務次官を歴任し「官邸の代理人」「腹黒川」と呼ばれてきた黒川弘務氏が1月18日付で、検察ナンバー2の東京高検検事長に昇進した。「厳正公平、不偏不党」を旨とする検察官のトップである検事総長に上り詰めるのだろうか――。検察関係者の間では「黒川総長はない」とする声がもっぱらだ。それはなぜなのか。検察関係者によると、黒川氏は東京出身で東大法学部卒。司法修習35期。1983年に検事となり、新潟、名古屋、青森各地検、東京地検特捜部、法務省刑事局、秘書課、司法法制部などに勤務した。「特捜部では、捜査能力を買われていたが、法案などを巡る国会対応や危機管理といった大臣官房の仕事が肌に合ったようだ」(元検察幹部)という。その後、秘書課長や官房審議官など法務省の要職に。民主党政権下の2010年8月、松山地検検事正に異動し、久しぶりに検察の現場に戻 ………
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