2019年3月号 DEEP
ここに数枚の写真がある。昨年10月27日、中国・北京で開催された「昆明中日友好合作生命科技城署名儀式」の模様を雲南省昆明市のローカルメディア「晋寧新聞」がネットで報じたものだ。そこに今をときめく国際協力銀行(JBIC)の前田匡史総裁(61)が写っている。前田総裁は安倍晋三首相の訪中に合わせて10月26日、北京で中国国家開発銀行と「日中企業の第三国市場における協力推進」の覚書を締結した。件の写真はその翌日に撮影された。晋寧新聞は「昆明中日友好合作生命科技城の開発に関する協力枠組み(以下、昆明開発計画)協議書の署名式が北京で開かれ、昆明市晋寧区政府とJBIC、杭州新博集団の3者が署名した」と報じ、区政府もこの内容に沿った発表をした。しかし、記事には具体的な事業内容や融資額の説明はなく、署名したのは晋寧区副区長と日本の医療法人代表のI氏、汪妹玲氏(中国の女性起業 ………
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