「一般医薬品連合会」分裂騒動につける薬なし

2019年3月号 DEEP

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南北朝の騒乱は一体いつまで続くのか──。もちろん歴史の話ではない。大衆薬の業界団体「日本一般用医薬品連合会」の内紛劇だ。昨春の人事抗争で組織が真っ二つに分裂し、名称もロゴも全く同じ2つの団体が出現、両者が正統性を主張する泥仕合を演じている。同名の両陣営を区別するため関係者は皮肉を込めて北朝、南朝と呼ぶ。「北朝」は、柴田仁会長(大幸薬品会長)を頂点に大衆薬や配置薬など5団体・200社超が集う。一方、「南朝」は三輪芳弘会長(興和社長)の下にドラッグストアチェーンなどが集結する。引き金は、次期会長人事だった。連合会は2011年の発足以来、傘下5団体の推薦により会長を選出してきた。ところが、16年5月に就任した三輪会長の任期満了(2年)を間近に控えた昨年3月、連合会理事長の黒川達夫氏(元厚労省審議官)が次期会長人事に介入。不信を募らせた三輪会長は5月に黒川理事長 ………

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