2019年3月号 LIFE
2月6日、家畜伝染病「豚コレラ」の感染が5府県に急拡大し、愛知、岐阜など殺処分頭数が多い自治体は、自衛隊に災害派遣を求めた。豚コレラは豚とイノシシがかかる伝染病。世界各地で発生しており、強い感染力と高い致死率が特徴だ。人間にはうつらず、汚染された豚肉を食べても人間は発症しない。日本では昨年9月に岐阜県で26年ぶりに発生が確認された。感染ルートは、訪日観光客などが持ち込んだ餃子やソーセージの残滓を食べた野生イノシシが最初に感染し、広がったようだ。養豚農家から、かつての蔓延を抑え込んだワクチン接種を望む声が出ているが、吉川貴盛農水相は「最後の手段」と慎重だ。日本は06年からワクチン接種を止めており、いったん接種をすると、国際ルールで「清浄国」から外され、輸出困難となる。とはいえ、ほかに打つ手がない。実は今、農水省が危機感を募らせているのは、豚コレラ ………
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