澤田H.I.S.会長が利益相反「自社株43億円」担保差し入れ

大富豪の澤田氏がハウステンボスに巨額の債務を負っている事実が判明。一体、何が起きているのか?

2019年3月号 BUSINESS

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有名経営者の身の上に一体全体何が起きているのか――。  エイチ・アイ・エス(HIS)の澤田秀雄会長兼社長が1月17日、不可解な大量保有報告書を提出した。同月11日付でハウステンボスと株式質権設定契約を結び、保有するHIS株107万3600株(発行済み株式の1.57%)を担保に差し入れたというのである。言うまでもなく、ハウステンボスはHISの子会社であり、澤田氏はHISとともに社長を兼任している。契約日のHIS株の終値は3975円。担保株は約43億円相当に上る。普通に考えれば、その額に近い巨額の個人債務を、澤田氏はハウステンボスに対し負っているということになる。実際、その後公表されたHISの有価証券報告書によると、澤田氏は昨年10月末時点でHISの子会社から10億5400万円を借り入れているとされる。ほぼ間違いなく借入先はハウステンボスだろう。ひょっとすると、この時点では無担保だったのかも ………

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