農転問題元議員「百条委」で証言

500万円の土地を8億6千万円に化かす書類が、具体的に頼まなくても出たと主張。

2019年3月号 LIFE

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山形・米沢の元工場の敷地の一部が高速道路で買収されたことをきっかけに、埼玉県熊谷市の農地を転用し、1.6haの敷地にスーパーを建てて転売する。こんな「わらしべ長者」のような話が現実に起きている。その主人公は、元衆院議員の田並胤明氏(86)という人物だ。郵便局勤務から旧全逓信労組の専従を経て埼玉県議になり、1983年、旧日本社会党の衆院議員になった。議員としては2000年の総選挙で埼玉12区から民主党で出馬し、比例北関東ブロックで復活当選したのが最後だった。いまは、さいたま市で乳児院を運営する社会福祉法人の理事長をしている。米沢の土地は、埼玉県深谷市のせんべいなどの製造機械メーカー、新井機械製作所が03年に裁判所の競売で落札した元工場の敷地の一部の約225㎡。これが、通常は転用が認められない熊谷市の第一種農地でのスーパー開発につながり、スーパーが建ったところで ………

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