2019年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
公にはなっていないが、昨夏、横浜市にある中国向けの輸出用のコメ保管倉庫で、コメを食い荒らす害虫「カツオブシムシ」の姿が確認された。害虫の発生などよくあること。だが、このカツオブシムシは中国が検疫上、忌み嫌う害虫の一つで、下手をするとようやく門戸開放が進み始めた対中コメ輸出がストップしかねない。水面下で大騒ぎとなり、農林水産省が乗り出し、倉庫を丸ごと消毒して駆除したのも束の間。秋にかけて2度、3度と発見され、そのたびに関係者は大わらわで駆除作業に追われたという。発見されたのは本来、日本にはいない種と見られる。国際港・横浜ゆえに、ほかの輸入穀物に混じって侵入した可能性が高い。広大な横浜港エリアで、全長がほんの数ミリの虫の移動ルートを特定することなどまず不可能。害虫を根絶できるか否かはわからない状況だ。カツオブシムシは本来、中国が日本に嫌がらせ ………
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