「キャッシュレス」が東芝直撃

モバイルレジとキャッシュレスが東芝テックを襲う。5割を出資する東芝の再建に危うさ。

2019年2月号 BUSINESS

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2019年10月の消費税率引き上げに合わせ、政府は現金を使わずに決済をした消費者にポイントを還元する経済対策を導入する。中国や米国などの海外にくらべ遅れている日本のキャッシュレス化が進む可能性があるが、これに身構えている人たちがいる。日本の高い現金決済比率を背景に好業績を謳歌してきたPOSレジ業界だ。ライバルの相次ぐ参入で、シェア首位の東芝子会社の東芝テックとて安泰ではない。東芝グループの中核企業に育った東芝テックが躓けば、東芝本体の再建にまで影響を与えかねない。

「暴利むさぼりも甚だしい」

1店舗に2台導入する場合の初期費用は500万円、メンテナンスサービスの契約料は年70万円――。これは高級車の話ではない。中小小売店に東芝テック製POSレジを置いた場合のコストだ。確かにPOSレジを使えば、スーパーなどの店頭でいつ、何が、どれくらい売れたかを把握することができる。農家や加工食品工場と ………

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