創業家出身者のままごと遊びで文教堂GHDが上場廃止の危機。トップ交代にはかない望み。
2019年2月号 DEEP
アマゾンとスマートフォンに押され、書店が次々と街から姿を消している。文教堂グループホールディングス(GHD)も、その波に抗えない。文教堂GHDは1949年に川崎市で「島崎文教堂」として誕生し、主に首都圏で店舗を増やした。ピーク時には全国に200を超える店舗を構え、売上高は500億円を突破。93年、文教堂に社名を変更し、94年にジャスダックへ上場している。持ち株会社制に移行したのは2008年だ。しかし足元の業績は振るわず、営業キャッシュフローは赤字続き。直近決算の18年8月期の連結売上高は273億円とピークのほぼ半分、前の期と比べても8.5%の減収となった。前期は20店の不採算店舗閉鎖と13店舗のリニューアルといった構造改革費用を計上した結果、純損益が5億9100万円の赤字となり、2億3300円の債務超過に陥った。
書店チェーンで株式を上場するのは事実上、文教堂GHDだけ。「丸善ジュン ………
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