2019年2月号 POLITICS
「結局、二階センセイですよ」12月26日、日本が国際捕鯨委員会(IWC)を脱退するという官房長官談話に、捕鯨調査船の関係者が打ち明けた。脱退の理由は、9月のIWC総会で機能不全に陥っている委員会の改革案を日本が提案したが否決されたから。1982年の商業捕鯨モラトリアム(一時停止)以来の反捕鯨国との不毛な論戦に終止符を打ち、日本の排他的経済水域(EEZ)内での商業捕鯨再開に踏み切ったとの説明になっている。翌27日の捕鯨議連(鈴木俊一会長)会合で、二階俊博・自民党幹事長が「精いっぱいやった満足感はあるが、結果は惨敗」と厳しい評価を下したから、本人が白状したようなものだ。新聞各紙も捕鯨拠点港に二階氏の地元(太地)や安倍晋三首相の地元(下関)があることを薄々承知で、左右を問わず「まるで戦前か、トランプ流」(東京新聞)、「国際協調を何よりも重視してきたはずだ。再検討 ………
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