英EU「ぐだぐだ」の離婚協議で疲弊

ドーバー海峡を挟む両者のサプライチェーンはずたずた。英では設備投資が減少。

2019年2月号 GLOBAL

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ブレグジット(英国の欧州離脱)とは、英国とEU(欧州連合)の政治的決別であり、離婚協議中の人ならよく知っていると思うが、一見“円満離婚”に見えたとしても、別離はつらいものであり交渉中は結末がどうなるのかは全く見通せない。協議には長い時間がかかり、その間何が起きてもおかしくないからだ。当事者は憤慨したり苦々しい思いをしたりする一方で、弁護士は顧客が結果を受け入れやすくしようと、もっと相手に渡す分を減らせとか、相手からもっと取れと説得したりする。協議の結果が見通せないのは、何よりも結婚自体が失敗だったからだ。失敗をうまく処理できる人などいないが、ブレグジットも例外ではない。英国の欧州離脱の是非を問う国民投票が行われた2016年6月以来、世界は英国とEU という、怒れる大国同士の最も悲惨な政治的決別を見せつけられている。英国もEUも、責任ある行動を取ってい ………

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