「プーチンの罠」に嵌った安倍

日本を取り巻く「大情況」に、時の利はない。今、領土返還交渉を拙速に進めても、日本国民が得る利益は皆無。

2019年2月号 POLITICS [官邸「レトリック外交」の陥穽]

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2019年の安倍政治は、北方領土問題をテーマに「安倍・プーチン劇場」をもって幕を開けた。戦後日本外交の総決算。日本独自のタイムラインに沿って設定された政治・外交日程は、夏に来るポスト平成時代初の国政選挙を強く意識したものだ。6月末のG20大阪サミット時に訪日するプーチン大統領との首脳会談での目標「平和条約の大枠合意」。その成否は、首相官邸主導による巧みな「レトリック」がマスコミを通じて国民世論にどのように注入されるかにかかる。安倍政治における19年政局の最重要パーツに組み込まれた対露外交の〈幻想と実態の乖離〉を分析する。外交戦略を展開する際の思考は通常、①大情況(国際的環境)を踏まえて時代と歴史の潮流を読む力、②相互の国内情況を踏まえて双方の国力を客観的に評価・分析できる能力、③首脳がフォロワーの知見を踏まえて判断し、決断する外交的リーダーシップの ………

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