トランプ一族に貸し込み、ロシアにも繋がる「政商」バンクに中国工商銀行などが接近。ビッグニュースが飛び出しそう。
2019年2月号 GLOBAL
1990年代の前半、ドナルド・トランプは破産寸前だった。所有するカジノやホテルが次々と倒産し、ウォール街から「ドナルド・リスク」と、避けられるようになった。そこに救いの手を差し伸べたのがドイツ銀行だった。ドナルド・リスクを承知の上で、担当窓口を商業不動産融資部門から、富裕層担当で審査基準も比較的緩いプライベート・バンク(PB)部門に変える、といった裏技も使い、20年間にわたりトランプに貸し続けてきた。大統領就任当時、トランプは同行から3億6400万ドル借りていた。トランプの女婿クシュナーも大統領選前に同行から2億8500万ドル借りた。現在、2016年米大統領選をめぐるロシアとトランプ陣営の癒着を追う「ロシアゲート」の捜査が進行している。ドイツ銀行は、トランプへの資金提供者であると同時に、ロシアとの取引から多大な利益を得てきたことは後述する。民主党が過半を占め ………
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