「塩漬け億ション」ゴリ押しの勝算

事業を主導した道路舗装大手NIPPOは強気一辺倒。地裁に続き高裁でも敗訴。

2019年2月号 BUSINESS

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有名校を多数抱える文教地区として名高い東京都文京区。交通至便の住宅地に建設された分譲億ション「ル・サンク小石川後楽園」が、2015年に東京都建築審査会の裁決で建築確認を取り消された一件は、大いに世間の耳目を集めた。完成間際で全戸完売していたが、契約解除され、今も塩漬けのままだ。事業主のNIPPOと神鋼不動産は16年5月に裁決取り消しを求めて東京地方裁判所に提訴し、昨年5月に敗訴。先の12月19日、東京高裁でもあっけなく控訴棄却が言い渡された。関係者は直後から「NIPPOは上告するつもりだ」と話しており、果たして原告は年末ぎりぎりの27日、最高裁に上告した。だが勝算はあるのか。なぜこんなことになったのか。

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