千代建1千億円損「疑惑の不感症」

米国LNGプロジェクトで寝耳に水の赤字転落。直前四半期まで予告なしは握りつぶしでは。

2019年2月号 BUSINESS

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三菱系プラント建設大手の千代田化工建設(千代建)が社外取締役を中心としたチームを立ち上げて、秘密裏に社内調査を始めたという。今期突如として巨額の損失を計上するに至った理由を調べ上げるのが目的だ。千代建に何があったのか。話は2014年3月に千代建が受注した、米ルイジアナ州のキャメロンLNGプロジェクトにさかのぼる。総額6千億円の大型LNG液化基地建設プロジェクトで、千代建の米国子会社が米CB&Iとジョイントベンチャー(JV)を組み、キャメロン社から設計・調達・建設業務を受注した。これによりキャメロンの大株主でもある三菱商事や三井物産などは18年末から日本をはじめとするアジアにLNGを供給する計画だった。しかしその後、JVは17年12月に契約条件を変更。米国を襲ったハリケーンによるコスト増大が影響したことなどを含め、キャメロンとの間で交渉の対象になっていた事項は「すべ ………

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