元警察キャリアの暴露本『官邸ポリス』の毒針

2019年2月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

元警察庁キャリア官僚が書いたリアル告発ノベル!!〉と銘打った『官邸ポリス』(講談社)が物議を醸している。本の帯に「本書の92%は現実である」と大書してあり、筆者の幕蓮はもちろん仮名だが、末尾に記された略歴「東大法卒。警察庁入庁。後に退職」は間違いないようだ。とにかくプロローグが鮮烈だ。3・11の翌日、福島第一原発が水素爆発。内閣官房長官の戸田裕紀は〈「国民を安心させる」という美名のもと、偽情報を流し続けた。「放射能は直ちに健康被害が生じるレベルではありません」などと記者会見で述べ、実態を隠そうとした〉。その直後に、戸田は〈「日本はヤバイぞ。すぐに日本を脱出するんだ。いますぐ子どもたちを連れて羽田に向かえ」と妻に命じた〉と暴露する。この録音データを入手した元内閣危機管理官の瀬戸弘和は〈この政権に日本は任せられない。日本にとって必要なのは、真に我 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。