破産申し立てで防衛省が落札するはずが「待った」。官邸が横取り、金融業者に落とす。
2019年1月号 DEEP
鹿児島県西之表市の種子島西方12キロに浮かぶ無人島の馬毛島が、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)基地として甦ることになった。現在、所有者と“詰め”の価格交渉が行われており、当初の110億円から160億円の価格幅が「互いに歩み寄って決着は目前」(経緯に詳しい関係者)だという。米軍沖縄普天間基地の辺野古移転に次ぐ難題がようやく片づくことになる。それにしても馬毛島は、半世紀にわたって活用が模索され、その度にトラブルが生じた“怨念”の島である。オイルショック後の石油備蓄基地予定地から始まり、一大レジャーランド構想が浮上、その後、防衛庁(当時)のレーダー基地候補地となった時には、贈賄疑惑が持ち上がり、東京地検特捜部が捜査に着手した。米軍との絡みで語られ、FCLP基地候補地となったのは、今から約10年前。そこからが“茨の道”だった。馬毛島問題を振り返ってみよう。 ………
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