特捜部は長期勾留の中で違法性の認識を認めさせようと躍起。絵に描いたような自白の強要ではないか。
2019年1月号 DEEP [日産「本能寺の変」]
国内外に大きな衝撃を与えたカルロス・ゴーン日産自動車会長(解任)の逮捕、起訴、再逮捕と続いた東京地検特捜部の捜査は、詳細が明らかになるにつれ、有罪判決を得られるのかといった声が相次ぐ。ルノーとの経営統合を阻もうと、日産の西川広人社長らが特捜部を使って謀った現代の「本能寺の変」との見方も。事件は今後、どのように展開していくのだろうか。検察関係者によると、ゴーン氏に対する捜査は2018年3月ごろ、日産側からもたらされた次の情報から始まった。①日産の有価証券報告書(有報)には、ゴーン氏の役員報酬が実際より少なく記載されている、②ゴーン氏は私的な投資に日産から資金を支出した、③経費を私的な用途に使用している―。日産は内部通報で知り、数カ月にわたる社内調査で確認したと説明した。特捜部は現場が海外の②や③ではなく、①に注目。重要事項について、有報に虚偽を記載し ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。