「けんか正」にうっちゃられた嶋田次官と糟谷官房長に数々の反則疑惑が浮かび上がっている。
2019年1月号 DEEP
「ケンカ正(まさ)」の異名通りの展開となった。報酬問題に端を発した経済産業省とその傘下の官製ファンド産業革新投資機構(JIC)との対立劇。経産省が、言うことを聞かない田中正明社長を辞任に追い込もうと「人身攻撃」のようなネガティブキャンペーンを繰り広げてきたのに対し、田中氏はJICの取締役9人の総退陣という「自爆テロ」で経産省を奇襲攻撃。この騒動、その辣腕ぶりから「ケンカ正」と呼ばれてきた田中氏が、追い詰められた土俵際からうっちゃりを仕掛けて辛勝したと言えよう。思わず土がついた嶋田隆事務次官と糟谷(かすたに)敏秀官房長には数々の反則疑惑が浮かび上がっている。サムライなら切腹ものである。一連の騒動を振り返ると、糟谷氏にかなり原因がある。糟谷氏は、人口約5万人の小野市にある兵庫県立小野高校を卒業。東大法学部から、1984年に旧通商産業省に入省した。甘利明 ………
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