シェアハウス向け以外の収益不動産融資の傷み具合にすべてがかかる
2019年1月号 BUSINESS
2018年10月5日、金融庁は、スルガ銀行に対して一部業務停止を含む行政処分を出した。処分は、「かぼちゃの馬車」(女性専用のシェアハウス)を運営していたスマートライフ社等に対するシェアハウス向け融資について、スルガ銀行が、融資の審査書類の偽造や改竄に関与して多額の貸付を行っていたことなどを理由とするものである。この行政処分では、6カ月間の新規の投資用不動産融資の停止のほかに、「シェアハウス向け融資及びその他投資用不動産融資に関して、金利引き下げ、返済条件見直し、金融ADR等を活用した元本の一部カットなど、個々の債務者に対して適正な対応を行うための態勢の確立」などが命令されている。
今となっては悪い冗談にしかならないが、18年5月の事件発覚以前のスルガ銀行は、銀行業界初めてのポーター賞を受賞したり、時の森信親金融庁長官から名指しで称賛されたりするなど ………
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