『炎上しない 企業情報発信』

炎上防止へ「ジェンダー」の処方箋

2019年1月号 連載 [BOOK Review]

広告会社に勤める知人によれば、昔は印刷広告なりテレビCMなど制作物をクライアント企業に納品したら仕事は終わった。しかしネットが普及した今日では「手離れ」が悪くなったという。納品した後、炎上しないかどうかもフォローしなければならないからである。多くの企業は、炎上を恐れている。しかし消費者に「刺さる」コミュニケーションをするには、ある種の冒険も必要だ。その冒険が、世の中でセンシティブになっている問題に間違った触れ方をすると、とたんに炎上する。それに右往左往させられている企業は少なくない。そんな現状に対するクールな分析と説得力ある処方箋を、ジェンダーという観点から論じたのが、本書である。まず本書は、女はキレイで若くなければダメだとか、家事や育児は女がすべきだ、といった従来の価値観を不用意に表出したマーケティング・コミュニケーションの失敗事例を分 ………

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