地盤沈下の関西財界にとって400億円のカネ集めは至難の業。松井府知事の「助け舟」も不発。
2019年1月号 BUSINESS
日本(大阪)92、ロシア(エカテリンブルク)61――。2018年11月23日(日本時間24日未明)、パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会は決選投票の結果、2025年国際博覧会(万博)の開催地を大阪に決めた。現地で歓声を上げた日本代表団の中に関西経済連合会(関経連)会長(住友電気工業会長)の松本正義(74)もいた。4年前に万博誘致構想が浮上した当初は消極論を唱えていたが、17年5月の関経連会長就任を機に豹変。開催決定を受け、今後は企業に資金拠出を呼びかける先頭に立つが、地盤沈下の著しい関西財界にとって400億円の目標額達成が早くも絶望視されるなど前途は多難だ。「期待に応える、びっくりするような万博にしなければならない」。11月28日、関西の経済3団体(関経連、大阪商工会議所、関西経済同友会)が大阪市内で開いた記者会見で松本は4日前のパリの興奮が冷めやらぬ表情でこう語っ ………
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