関空水没「日仏経営陣」が大口論

秘かに出回る「日誌」を読んでビックリ。水浸しの滑走路や歪んだ連絡橋より、役員らの方がはるかに酷い「機能不全」だった。

2019年1月号 BUSINESS [コンセッション方式の罠]

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エマヌエル・ムノント副社長「国交省の復旧プランを私は聞いていない。わざと情報を我々ヴァンシに知らせなかったのでは」山谷佳之社長「あなたに直接報告した」ムノント副社長「ならば翻訳が稚拙でうまく伝わらなかったんだ」山谷社長「そんなに不信感を持つなら君が日本語を学べばいい」 山谷氏は激高し、テーブルをドンと叩いた。収まりそうにない罵り合いに職員の一人が「冷静に議論して適切な経営判断を」と割って入った。だが、その後もムノント氏は別のプレス発表案について「内容を聞いていない」とさらに文句をつけた||。2018年9月4日、関西国際空港は巨大台風21号の直撃を受けた。冒頭のやり取りはその4日後の9月8日、復旧対策にあたる空港運営会社「関西エアポート」(KAP)の社内会議の様子を描いたものだ。危機的状況下でこうしたKAP役員の内紛や判断ミス、情報途絶が連鎖した実態を克 ………

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