レオパレス「補修費の嘘」の証拠

界壁は「影響軽微」どころか、今期赤字転落。三井住友銀行とSMBC日興は知っていた?

2019年1月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

もはやレオパレス21の言うことが何も信じられなくなってきた。同社は10月末、当期純利益115億円としていた2019年3月期の業績予想を一転、最大で純損失70億円とする大幅下方修正を発表した。テレビ東京「ガイアの夜明け」がスクープした一連の違法建築問題を受け、第2四半期にて67億円の補修工事関連損失引当金を計上した。レオパレスは5月、先だって4月に違法建築が発覚した「ネイルシリーズ」以外のアパート6シリーズの違法を公表する記者会見で補修費用を「1棟当たり60万円」と見積もっていた。これを真に受けて「影響は軽微」と楽観した投資家も多いだろう。そこからの赤字転落の衝撃は察するに余りある。11月21日に更新されたレオパレスによる全棟調査進捗状況を見ると、ネイルシリーズを合わせた8シリーズのうち、界壁がない物件は2875棟見つかっている。仮に1棟60万円とすると引当金は約17億円の ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。