「争点ぼかし」に弱く「分裂選挙」では埋没。品川区長選、新潟市長選と相次いで力負け。
2018年12月号 POLITICS
安倍晋三首相のレームダック化が進んでいる。自民党総裁選で石破茂元幹事長が善戦したことよりも、石破氏を打ち負かすため麻生太郎副総理や二階俊博幹事長らが率いる各派閥の力に頼った結果、四方八方に配慮した政権運営をするほかなくなったことが大きな要因であろう。その象徴が総裁選後の内閣改造人事であった。新閣僚は各派閥の要求をそのまま受け入れたまさに「在庫一掃処分」の顔ぶれ。女性閣僚は片山さつき氏ひとりで「この政権は何をしたいのか、政治的メッセージをまったく感じない人事」(閣僚経験者)となった。政権の求心力は陰り、「憲法改正も動く気配がない。首相も半ば諦めている。この政権はもはや延命することだけが目的となった」(同)との見方が広がるほどだ。そこへ与野党激突の構図となった沖縄県知事選、那覇市長選での敗北が追い打ちをかけ、来年夏の参院選に向けて安倍政権に ………
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