2018年12月号 BUSINESS [インサイド]
米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国の新協定「TPP11」が12月30日に発効することが決まった。オーストラリアの批准により、協定発効に必要な6カ国の国内手続きが終了し、「想定よりも早い発効になった」(通商専門家)。背景には、対米交渉を控える日本政府が「豪州やカナダなどに早期に国内手続きを終えるよう要請し、それが奏功した」(外交筋)こともある。日本の通商政策の最大の悩みは来年1月にも始まる米国との貿易協定交渉だ。日本は関税分野に絞った「物品貿易協定(TAG)」交渉に入ると主張しており、農産品の市場開放水準はTPPなど過去に合意した協定を「最大限」としたい考え。安倍首相は、米国が検討する自動車追加関税も交渉中は発動されないと「トランプ大統領に確認した」と強調する。官邸関係者は、TPP11のほか、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)を速やかに実現し、 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。