内政改革も対中関係も成果なく、統一地方選の敗色濃厚。独立・統一派双方から挟み撃ち。
2018年11月号 GLOBAL
蔡英文総統の率いる台湾の民進党政権が崖っぷちに立たされている。11月24日の統一地方選挙は、米中間選挙と同様に総統任期の半ばで行う信認投票の意味を持ち、任期残り2年を切った蔡の死命を制する。大手テレビTVBSの世論調査では、就任早々ご祝儀相場で47%もあった蔡の支持率は、就任2年直前の今年5月には26%に下落。一方で「支持せず」は60%と就任以来最高だ。他の主要メディア世論調査も同様の傾向を見せている。今回の地方選挙は直轄市(台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市)、台湾省(11県3市)及び福建省(2県)の地方首長や議員を選出。このうち県市長22が焦点となる。現状では民進党13、国民党6、無党派3。民進党の党勢がピークを迎えていた前回2014年に獲得した13の死守は絶望的。国民党に同数近くまで迫られると予測され、与党内でも大半はこれをドローと認めず、「蔡英文お ………
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