ドイツの優良社を丸抱えにしたが重い財務負担に直面
2018年11月号 BUSINESS
DMG森精機は世界ナンバーワンの工作機械メーカーで、業績好調の優良会社ということになっている。会社は、2009年3月、独国ギルデマイスター社(以下DMG社)との業務資本提携を締結し、同社との関係を強化していたが、15年3月、DMG社株式の公開買付を行い、15年12月、同社を経営統合した。DMG社はフランクフルト証券取引所の上場会社である。株式公開買付の結果、会社はDMG社の議決権付発行済株式の52.54%を取得し、DMG社の実質支配権を獲得した。有価証券報告書の開示によれば、DMG社の支配権獲得のための取得対価は1853億円となっている。会社は、15年12月期の連結財政状態計算書において、DMG社の買収に伴う無形資産548億円と「のれん」668億円を資産計上した。有価証券報告書による開示によれば、15年12月期の連結損益に含まれるDMG社の当期利益は188億円とされているので、会社によるDMG社買収の投 ………
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