カジノ「政界暗部」の暴露開始

本命の大阪と北海道が地震・台風に遭い、40自治体が誘致に色気。業者側も中・韓・仏勢などが参戦し、「刺し合い」勃発。

2018年11月号 BUSINESS [続々登場!?「巨魁たちの隠し玉」]

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「これまで大阪と北海道が圧倒的に有利だったが、後塵を拝していた他の自治体にも芽が出てきた。IR(統合型リゾート)誘致レースは混沌としてわからなくなった」。海外カジノの関係者はそう話す。「これまで」とは9月上旬、関西地方を横断した台風21号、そして北海道の胆振東部地震が来る前までのことだ。7月にIR実施法が国会で成立したが、これを機に「全国で3区域」とされるIR誘致枠の獲得に向け、IR推進の旗を振る自治体が事業者の選定や計画作成に向けて一斉に走り出した。自治体の首長のリーダーシップや施設予定地の整備、政府内の評価などの条件がそろい、先陣を切っていたのが大阪と北海道だった。

読売新聞にも「噛み付く」松井知事

ところがその矢先の9月上旬、思いもしない自然の猛威が両地域に襲いかかる。まず、巨大台風21号が大阪を直撃した。高潮や突風で建物の屋根が飛ばされたり、人工島が水につかったりし、かつてな ………

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