成功報酬120億円求めた凄腕弁護士「荒井裕樹」

パチスロのユニバーサル社と常識はずれの訴訟沙汰。「空売りレポート」の教祖は一体、どこに向かうのか。

2018年11月号 LIFE

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請求書の金額を見て会社側は腰を抜かしたに違いない――。約120億円に上る訴訟関連の成功報酬を求める裁判が7月、東京地裁に起こされた。被告はパチスロメーカーのユニバーサルエンターテインメント。原告は「ウェル・インベストメンツ」なる英領バージン諸島の会社。その背後にいるのは、青色LEDの発明対価訴訟で名を馳せた荒井裕樹弁護士(42)である。事の経緯はこういうことだ。今から6年前の2012年2月、ユニバーサル社は資本提携先の米カジノ会社、ウィン・リゾーツ社と激しい対立に陥った。この時、提携解消を望むウィン社はユニバーサル社が持つ約2割の株式を強制償還すると宣言、かわりに約19億ドルの約束手形を送りつけた。手形は10年満期で年利2%というもの。あくまで提携継続に拘るユニバーサル社は受け取りを拒絶して米国ネバダ州の裁判所に提訴、利息も信託口座に預託した。「俺が陣頭指揮 ………

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