互いに傷をなめ合い、みんなで隠せば怖くない。今のメシのタネをも潰す現経営陣の事業計画は念仏か呪文だ。
2018年11月号 BUSINESS [暴露された技術枯渇]
9月5日、経済広報センターが主催する「企業広報賞」の表彰式が開かれた。今年で34回目。大賞はカルビーが受賞し、経営者賞にはANAホールディングス相談役の大橋洋治とジャパネットたかた創業者の高田明が選ばれた。同賞には企業広報功労・奨励賞というものもある。広報マンを対象としたもので、今年はNECコーポレートコミュニケーション部長の飾森亜樹子と森ビル広報室長の野村秀樹が選ばれた。両者ともに広報経験が長い。飾森に至っては入社以来、広報一筋というキャリアだから、受賞にふさわしい人物といえるだろうが、表彰式の後で開かれたパーティで参加者の一人はこう呟いた。「会社があんな状態なのに晴れ舞台に引っ張り出されて、飾森さんも迷惑だろうなあ。僕だったら受賞を断るけれどね」
NECの経営悪化はよく知られた話ではあるが、最近、同社を退職した元研究者が書いたとされる「NECで何 ………
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