スルガ銀「預金流出」危機

3カ月間に「驚愕のスピード」で流出。当局による公的救済はあり得ず、いざとなったら「ペイオフ」を打つしかない。

2018年11月号 BUSINESS [金融庁「不作為」の大罪]

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2016年12月14日。この日、都内のビルの会議室で公益財団法人国策研究会の懇談会が開かれた。かつて日本をリードした財界人や元政府高官、元国会議員ら約70名のお歴々の前で講演したのは、就任2年目の森信親金融庁長官だった。当時、金融「処分庁」から「育成庁」への転換を謳い、検査手法を抜本的に見直したほか、融資業務や投信販売にも大ナタを振るい、メディアから「最強長官」と持て囃されていた。1時間に及ぶ熱弁を振るった森長官は、一つの地銀の名を挙げ褒め称えた。それがスルガ銀行だ。「小さい県内の2番手行以下でも、やりようによっては県内の1番手行よりいい収益率を取れる。私の解釈ではこうだ。『ここに貸す』というようにフォーカスしているところは収益率を上げられる。3.5%という高い収益率を出しているところが一つあるが、静岡のスルガ銀行だ。静岡銀行と横浜銀行という地銀の雄に ………

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