「クロマグロ乱獲」を放置 国際世論を敵に回す水産庁

2018年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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もしマグロが絶滅したら、それは日本人のせいだ。9月初旬に福岡市で開かれた太平洋クロマグロの漁業規制を議論する国際会議で、日本が提案した漁獲制限の緩和要求がものの見事に却下された。水産庁幹部は「なぜダメなのか」と不満をぶちまけたが、常識外れも甚だしい。日本人の多くは、スーパーへ行けば安いクロマグロの切り身などいくらでも売っていると感じるだろう。だが、太平洋で獲れるクロマグロは今や絶滅の危機に瀕している。国際的な水産専門家会議の推計によると、1961年に約17万トンだったクロマグロの親魚の資源量は、2010年に約1万2千トンへと激減した。理由は、日本人の乱獲だ。資源保護のため幼魚を獲らないのは世界の常識。しかし、関東地方で「メジ(関西ではヨコワ)」と呼ばれるクロマグロの幼魚の群れを日本漁船は狙い撃ち。さらに、悪質なのは巻き網漁だ。産卵のため新潟や山陰の ………

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