トルコの急所「マネロン」の闇

エルドアン大統領周辺がイラン制裁破りに関与。それを暴くトランプ支持のネオコン財団。米・トルコ対立の根は深い。

2018年10月号 GLOBAL [トランプの鉄拳]

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米国・トルコ関係が急激に悪化している。8月以来、米国人牧師アンドリュー・ブランソン師の拘束問題が急浮上したと思いきや、瞬く間にトランプ政権がトルコに経済制裁を発動し、トルコの通貨リラが急落した。以来、トルコ経済は苦境に陥り、世界経済をも揺るがしかねなくなっている。ドナルド・トランプ米大統領は、中間選挙を前に支持基盤であるキリスト教福音派を満足させるため、同派の福音長老教会(EPC)に所属する牧師の釈放に躍起になっている――との解説が多くみられる。しかし両国間の対立の背後には、対イラン制裁をかい潜る巨大なマネーロンダリング(資金洗浄)事件をめぐる、トルコ政府と米捜査当局の暗闘と、トランプ政権を支えるネオコン系シンクタンクの暗躍がある。そこではレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領自身の関与も疑われ、イランとの秘密取引に従事した大統領周辺に対す ………

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