病める世相の心療内科㉑「ストーカー少年」の精神鑑定

2018年10月号 LIFE [病める世相の心療内科㉑]

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平成28年7月26日、相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件は、単純な論評では説明のつかない問題が多く含まれ、精神科医にとっても複雑な思いを抱かされる。とりわけ、犯人が2月19日の措置入院からわずか10日で退院し、その後十分なフォローがなされることもなく、措置入院の要件とされる「他害の恐れ」が消失したとされた後に、実行したからである。精神保健福祉法による措置入院の要件は、精神障害者であることと、その症状による自傷他害の恐れが切迫していることの2つだが、その特徴は、刑法にはない「予防拘束」を認めていることである。犯人は本当に精神障害者で、精神症状によって他害を行ったのか。やまゆり園の犯人は、犯行後の精神鑑定で、統合失調症やうつ病など狭義の精神障害ではなく、「自己愛性パーソナリティ障害」と診断され、また犯行も衝動的でなく、計画性を認め ………

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