2018年10月号 BUSINESS
年内にも通信子会社の親子上場を計画しているソフトバンクグループ(SBG)が、華為(ファーウエイ)など中国通信機器大手からのベンダーファイナンスを検討している――との本誌前号のスクープ「孫正義『毒皿』ファイナンス」が、9月7日に米通信社ブルームバーグが流した「SoftBank Is Seeking Loans From Banks Pitching for Big IPO」の記事で裏書きされた。アレックス・バリンカ記者ら3人の共同署名の同記事では、IPO引受主幹事候補の複数の銀行に対し「グループの他部門への貸し付けを提案すべきだ」と要請したという。IPO主幹事になるならカネも貸せ、という“虫のいい”要請で、ソフトバンク広報は否定コメントを出したが、通常は利益相反が危ぶまれるケースだからだ。だが、SBGと銀行が協議している案の一つは、2年前に3兆3千億円を投じてSBGが買収した英アーム株を担保にした80億ドル(約8850億円) ………
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