高性能センサー開発者を被告人にする国

2018年9月号 DEEP

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名古屋市に本社のあるマグネデザインの本蔵義信社長が8月初めに富山市であった「電磁波工学研究の進歩に関する国際会議」で、招待講演者として高感度マイクロ磁気センサー「GSRセンサー」の開発を発表した。息子の晋平氏と共に、高い張力を保ったアモルファスワイヤーにG(ギガ)レベルのパルス電流を流すと、ワイヤー表面に高い磁気感度を持つ高速の電子スピンが発生する現象を発見。特定用途向け集積回路(ASIC)に組み込み試作したところ、測定レンジが広くてノイズが小さく、履歴現象がゼロの高感度磁気センサーが完成した。自動運転の車やスマートフォンの高性能AR機能に必要なジャイロコンパス、モバイル医療機器の位置ナビゲーションシステムなどで広く利用できると報告した。試作までできているとの報告は、会場の関心を引いたようで、内外の研究者や技術者から複数の技術的質問が本蔵氏に飛ん ………

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