秋田「?十兆円」鉱山に欲の泥仕合

金やイリジウムの埋蔵が10兆円単位の眉唾話に、山師や詐欺師、弁護士が取っ組み合う。

2018年9月号 DEEP

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【山師】鉱山の採掘事業などを経営する人。詐欺師――。(広辞苑より抜粋)電話の向こうからは苦笑とも冷笑ともつかない反応がありありと伝わってきた。住友金属鉱山や独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などへの筆者の質問は「常識的に考えて国内で60兆円相当の金と70兆円相当のイリジウムの埋蔵が見込まれる鉱脈はありますか?」というものだ。回答はいずれも丁寧だが、「あるわけないだろ、そんなの」という趣旨だった。M資金や徳川の埋蔵金の再来か。騒動の舞台になっているのは、秋田県北秋田市で廃坑になった揚ノ沢鉱山。かつては大日本鉱業という業者が採掘していたが事業をたたんだ。ところがここにイリジウム70兆円、金60兆円、チタン30兆円など、合計すれば日本の3年分の国家予算に相当するほどの鉱物資源が埋蔵されていると言い出した採掘業者が現れた。

未公開株に90人がカネ

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