2018年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]
国土交通省OBも天下る個人タクシーの全国組織「日個連」(提灯グループ)傘下の事業協同組合で、会計監査を担当する監事が7月30日、就任1カ月にも満たない短期間で解任された。前理事長が臨時総会招集の賛同者を集め「役員の忠実義務を果たすとは思えない」と監事解任の急先鋒に立った。監事が裏付けのない決算関連書類の記載内容について現理事長に財務資料の提出を求めた矢先の解任劇だった。背景には日銭の動く特異な財政事情と事務局長が出納を握る不透明な組合運営がある。個人タクシーの組合は、会社員の退職金積立にあたる廃業積立金や各種保険、運転手が日々持ち込む法人利用者のタクシーチケットやクレジットカードなどの現金化を取り扱うため、末端の団体でも巨額の資金が動く。この組合は約230人で、2億円以上の資産を持つ。関係者の1人が指摘する。「報告書によると、9年前に4千万円あった ………
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