「大量処刑」怯まぬ女傑・上川法相

大臣別執行人数は、上川氏が計16人と断然トップ。オウム懸案の法務省は足を向けて寝られない。

2018年9月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

法務省は7月6日と26日、一連のオウム真理教事件で死刑が確定し、拘置中の麻原彰晃教祖(本名松本智津夫)や教団の元幹部ら計13人の刑を執行した。空前の大量処刑を批判する声が国内外から相次ぐ一方、法務省関係者は執行を命じた上川陽子法務大臣に「足を向けて寝られない」と話す。上川氏だけでなく、女性法務大臣には死刑を断行してきた歴史があるという。処刑されたオウム事件の死刑確定者は、6日に麻原教祖と井上嘉浩、新実智光、中川智正ら元幹部6人、26日には岡崎一明、林泰男ら元幹部6人。法務省関係者によると、複数犯による事件で死刑確定者が2人以上いる場合、原則として同時に処刑されてきた。しかし、13人の同時処刑は、死刑廃止国が圧倒的に多い国際社会から非難されるのは必至。また全国6拘置施設の刑場で執行できるのは、担当刑務官の人数などから、最多で東京3人、大阪、名古屋各2人、 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。