大東建託「コンプラ室」は真っ黒

「内部通報する人間を把握し、もみ消しや異動の材料に使いたいだけでは」(社員)との酷評も。

2018年9月号 LIFE

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成長戦略の一つとして政府が「女性活躍推進」を掲げて久しい。人手不足も深刻な今、ダイバーシティは業界問わず、経営の大きな課題だ。東証一部上場のアパート建設大手、大東建託でも2015年、「ダイバーシティ推進課」を設置。さまざまな取り組みを行っているという。だが、そんな中で二人の女性社員がうつ病を発症。退職の事態に追い込まれた。

「逆らえば飛ばされる」の噂

少し前まで地方の一支店に勤務し、建築営業を担当していたという女性Aさんは、障害のある息子を持つシングルマザー。同居する母親は持病で通院中だった。当初大東建託にはアルバイトとして入社したが、契約が決まると多額の歩合が入るのを知り、生活のためにと建築営業の正社員に手を挙げ働き始めた。だが同社が販売する賃貸住宅は、安くても数千万円から1億円超で、営業未経験者が易々と売りさばける商品ではない。午前中に初訪20件、午後から再訪7件、夜 ………

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