遠藤金融庁長官が 「地銀に大ナタ」

地銀トップの説明は信用できない。真偽のほどは、当局が現場から聴いて判断するという前代未聞の「お達し」。

2018年9月号 BUSINESS

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地方銀行の営業現場で「メルトダウン」が起こっている 。行員、なかでも若手の退職がなし崩しに広がっているのだ。その実情を関西地方の地銀幹部は「入社3年目までに同年入社の3割程度が辞めていく」と嘆く。人手不足で中途採用などの環境が改善したことが背景にあるが、それ以上に地銀で働き続けることへの将来不安が若手の銀行離れを加速させている。地銀といえば、各地域のトップ企業である。給与水準が高く、優秀な若者たちの就職希望ランキングの最上位に君臨してきた。いまも、地方国立大学の卒業生が集まる狭き門である。それにもかかわらず、なぜ、若手行員は早々と見切りをつけるのか。今年、入行5年目で退社した中京圏を地盤とする中堅地銀の元行員は「現実離れした過大なノルマを半年ごとに押し付けられることに耐えられなかった」と漏らす。彼は中堅規模の製造業に転職し、給与水準はかなり ………

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