米「人権軽視路線」に勢いづく中ロ

国連人権理事会を電撃脱退。人権問題で圧力を加えられてきた旧東側は大喜び。

2018年8月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

メキシコとの国境で不法移民の親子が引き離され、子供が泣き叫ぶ映像は、最初は小さな扱いだったが、すぐに全米のトップ・ニュースに格上げされた。トランプ政権が不法移民に刑事罰を科す「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策を始めてから約1カ月間で親から懲罰的に引き離された子供は、数千人にのぼる。トランプ大統領はその後、親子を引き離して拘束する措置を撤回したものの、厳重な国境管理と国内の移民に対する厳しい施策は、いまや米国の新常識となった。前オバマ政権時代から継承された規則もあるが、新政権になり多くのケースで悪化したのは間違いない。米国の移民政策は国連の人権関連部署で非難の的となり、国連は米国に対し、即座に非人道的な措置を止めるように迫った。だが、ニッキー・ヘイリー米国連大使は激しく反発、「国連は人権理事会の複数のメンバーの恥ずべき人権侵害の行為を不問 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。