FACTA銘柄 Sin-Bin Box  三菱重工業 (東証1部)

「宮永忖度」か4千億円減損マジック

2018年8月号 BUSINESS [FACTA銘柄 Sin-Bin Box]

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「売り」「アンダーパフォーム(業界平均を下回る)」。6月初め、こんな辛口タイトルの電子メールが機関投資家に一斉送信された。送り主は証券会社のアナリストたち。「ネガ推奨」された銘柄は三菱重工業である。重工は5月に2018年3月期決算発表と同時に、21年3月期決算で1700億円の純利益をめざす中期経営計画を発表。6月5日、中計の具体案である事業別の戦略説明会を開催した。アナリストらの反応は散々。「先細りの原発ビジネスの継続性を説明できていない」「費用削減のペースが遅れる可能性がある」との声が聞かれた。古参アナリストに聞くと「MRJ処理に代表される経営のガバナンスが噴飯モノ」と返ってきた。MRJとは開発中の国産旅客機で、5回延期され重工の屋台骨を揺るがす。そこで19年3月期から従来の日本基準に代えて国際会計基準(IFRS)を適用し、期初から4千億円あるMRJ事業の資産をほぼ全 ………

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