「定額働かせ放題法」すんなり成立

「働き方改革」が美名であることはバレバレ。しかし、野党は政治争点化できず完敗。

2018年7月号 LIFE

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首相の安倍晋三が「全国過労死を考える家族の会」との面会を拒絶したのは5月23日のことである。衆院では「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」など働き方改革関連法案の強行採決が迫っていた。安倍は野党議員から「せめて15分でも会えないんですか」と促されても、「まるで高プロを導入すると過労死が増えるかのごときのお話」と、どこ吹く風だった。その夜、安倍は東京・銀座の料亭「東京吉兆」へ向かった。経団連名誉会長である、今井敬(新日本製鉄出身)、御手洗冨士夫(キヤノン出身)両名ら財界人と会食するためだ。今井は安倍最側近で経産省出身の首相秘書官今井尚哉の叔父。御手洗は経団連が「高プロ」の前身「ホワイトカラーエグゼンプション」創設を提言した後、実現を強く要請してきた中心人物だ。安倍政権とは誰のための政権か。首相のこの日の言動がそれを端的に物語っている。安倍政 ………

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